今日はてなブックマークを読んでいたら、たまたま「大学は仕事のためにあるべきだ」なんて言ってるやつがいた。
たしかに言いたいことは分かる。
大学に入って、将来の仕事に役立たないことを学んでいる人がほとんどだからだ。
自分も何のために大学で勉強しているのか、何のために莫大なお金を払っているのか、疑問に思ったことは何回もある。
「もっと将来、仕事で実際に役立つようなことを学びたい」とも思ったことはある。
だから、その点は理解できる。
ただ、高卒のやつは
「大学って高校よりもずっと高度で専門的な学問を修める場所だし、将来その専門性を活かすために学んでるわけだよね」
なんて言っていた。
これを読んだ時、正直「この人はなにもわかっていないんだなぁ…」と思ってしまった。
そして、思わずいろいろ反論してしまいたくなったので、私の思ったことをこのブログを通してまとめたいと思う。
学問と仕事は別なんだよ!
まず、高卒の人に理解してほしいことは、
大学で学ぶ学問と、仕事に求められるスキルなどは全くと言っていいほど別なものであるということだ。
たしかに理系であれば、大学で学んだことがそのまま直結することはあるだろう。
専門学校なんかは特にそうだ。
しかし、多くの大学、特に文系大学であれば、仕事に直接するようなことは学ばない。
法律とか経済とか、いろいろあるが、それを学んだところで実務とは全く別物なのだ。
経済とか学んでも、リアルなビジネスではほとんど役立たないなんて話はよく聞く。
仕事では、スムーズなコミュニケーション能力や言われたことをきちんとこなす能力などが求められる。
学問と仕事は別物なのだ。
そして、大学に入って勉強していた我々も、別に将来の仕事のことを明確に考えてその大学・学部に入った人なんてほとんどいないだろう。
自分の興味の持ったことを学びたいと思ったから、その大学に入るのだ。
または、とりあえず大学を出ておけば「その後の選択肢が広がる」との理由で入った人が多いのだ。
そして、「大学では働くために勉強しているのではない人もいっぱいいる」ということも頭に入れてほしい。
特に、文学部での小説家の研究だとかは、特に仕事に直結して役立つわけではないだろう。
しかし、それを学びたい人もいるのである。
仕事と学問は別なのだ。
今の日本の大学制度は仕事なんて意識されてない!
「ちゃんと自分の強みとか専門性を活かせるように考えて動いて欲しい」
なんてことが書いてあった。
ただ、将来の仕事に活かそうと思って大学で学んでいる人なんてごく少数だということを理解するべきだ。
事実、高校生の段階で、明確に将来自分のやりたいことを見つけられる人なんてどれだけいるのだろうか。
ほとんどは
「やりたいことが見つかったときに動けばいい」
「とりあえず良い大学に入っておこう」
なんて考えている人がほとんどである。
高校生までに自分のやりたいことなんて見つけられる人の方が少ない。
実際、「俺は高卒だからいいんだが…」とか言っているやつも、高校生の時にやりたいことなんて決まってなかったと思う。
おそらく、何もやりたいことがなくて、勉強は嫌いだしとりあえず高卒でいいか…といった感じなんじゃないだろうか。
事実、
「営業をやれって言われたら営業をする」
「工場で働けって言われたら工事で働く」
なんて言っているやつだ。
かなり無個性である。
何も考えず、流されて生きてきたくせに
「大学行って、仕事に役立たないとかクソだろ」
「もっと専門性を見つけてきちんと学べ」
みたいなことを言う資格なんてないのだ。
おまえは何様なんだ!
結論は、おまえは何様なんだ!というのが私の意見だ。
自分は高校の時に特にやりたいことも見つけられずになんとなく生きてきたくせに、そのことを棚にあげて、今の大学生を批判する資格なんてない。
なんだかあの記事を読んで、無性に腹たってしまったので私はこんな長ったらしい記事を書いてしまった。
でも、おそらく私と同じように思った人は多いのではないだろうか。
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