毎日の睡眠の質を左右する、マットレス。
中でも、体が沈み込まず、寝返りが打ちやすい高反発マットレスは人気ですよね。
一方で、
- 購入を検討しているけど、寿命ってどのくらい?
- 何年も同じものを使い続けてるけど、買い替えなくても大丈夫かな?
といった、耐用年数に関する疑問もしばしば耳にします。
本記事では、タイプ別の高反発マットレスの平均寿命や買い替えの目安、長持ちさせるコツをご紹介します。
高反発マットレスの平均寿命は「5~6年」
低反発マットレス(平均寿命2~3年)と比べて、へたりにくく耐久性も高い、高反発マットレス。
使用する人の体格や体重、お手入れ方法によっても前後しますが、平均寿命はおおよそ5~6年です。
一方で、価格や品質に比例して長持ちする傾向にあり、10年近く持つ物もあります。
「どうせ買うなら長持ちさせたい」という方は、長期的なコストパフォーマンスを意識して、価格も選ぶ基準の1つに入れてみることをおすすめします。
素材・価格帯ごとの平均寿命は?
高反発マットレスの素材には、大きく5つのタイプがあります。
それぞれの耐久年数の目安は、こちらになります。
素材タイプ別 | 低価格帯(~4万円) | 高価格帯(5万円~) |
高反発ウレタン | 3年程度 | 6~8年 |
ファイバー | 3年程度 | 6~8年 |
ラテックス | 3年以下 | 6~8年 |
ボンネットコイル | 3~5年 | 8~10年 |
ポケットコイル | 3~5年 | 7~9年 |
一般的に、コイル素材(ボンネスコイル、ポケットコイル)の方が、寿命が長い傾向にあります。
また、高反発ウレタン素材のマットレスの場合、製品表示に記載されている「復元率」もしくは「密度」のどちらかを確認することによって(※)、おおよその耐久年数を把握することができます。
長持ちさせるためには、「密度:30D以上」「復元率:95%以上」のマットレスがおすすめです。
おおよその寿命 | 密度 | 復元率 |
~1年 | 10~20D | 80%~ |
1~3年 | 20~25D | 90%~ |
3~5年 | 30~35D | 95%~ |
(※)商品を直接確認できる際には、商品についているタグをご確認ください。
ネットショッピングの際には、商品説明欄をご確認ください。
メーカーごとの平均寿命は?
メーカーによっても、平均寿命は異なってきます。
代表的なメーカーのおおよその寿命と販売価格は、こちらになります。
メーカー名 | 販売価格 | おおよその寿命 |
IKEA | 1~6万円 | 3~6年 |
無印良品 | 2~10万円 | 低価格帯のもの:3年程度 高価格帯のもの:7~8年 |
ニトリ | 1~15万円 | 低価格帯のもの:3年程度 高価格帯のもの:7~8年 |
モットン | 4~6万円 | 3~7年 |
ソムレスタ | 4~7万円 | 3~8年 |
マニフレックス | 3~15万円 | 6~10年 高価格帯のもの:10年以上 |
東京西川 | 6~15万円 | 6~10年 高価格帯のもの:10年以上 |
フランスベッド | 5~25万円 | 6~10年 高価格帯のもの:10年以上 |
シモンズ | 10~60万円 | 10年以上 |
高価格帯のマットレスの方が、耐用年数も長い傾向にありますが、無印良品やニトリなど、同じメーカーでも幅広い価格帯で商品を販売している所もあります。
買い替えの目安となるサインは?
これまでご紹介してきた平均寿命は、あくまで目安です。
当然、使用する人の体格や体重、日ごろの使い方よって、買い替えのタイミングも変わってきます。
買い替えの目安となる「5つのサイン」を紹介しますので、「あてはまってるかも…」という方は、ぜひ新しいマットレスへの買い替えを検討してみてくださいね。
マットレスの一部がへこんでいる
まずは、目視でマットレスがへこんでいる部分がないか確認してみてください。
とくに、腰やお尻が当たる箇所がへこんでいる場合は要注意です。
腰とお尻は負荷がかかりやすく、そのまま使い続けると血流が悪くなるため、身体の不調を引き起こします。
バネのきしみがひどい
これは、「ボンネルコイル」や「ポケットコイル」のバネがへたった時に起こる劣化です。
寝返りを打った時などに、キシキシと音がし始めたら、寿命が近づいているサインです。
さらに、もし背中にコイルが当たる感覚があるならば、コイルが突き破ってくる可能性もあり危険ですので、早めに買い替えることをおすすめします。
カビが大量に生えている
通気性が悪く、湿気がたまりやすいマットレスは、カビも生えやすいです。
マットレスを裏返してみて、カビが大量に生えていたら、買い替えのサインです。
放っておくと、カビを吸い込んでしまい、アレルギーを引き起こす可能性もありますので、定期的に確認してみましょう。
朝起きた時に、体の痛みや疲労感がある
マットレスの役割は、寝ている時の体をしっかりと支えて、正しい姿勢をサポートすることです。
寝心地が悪かったり、朝起きた時に体の不調を感じるようであれば、マットレス全体がへたってきており、体をサポートする力が弱まっている可能性がありますので、買い替えを検討しましょう。
へたった高反発マットレスは、自力で直せる?
残念ながら、一度へたってしまったマットレスは、復元することができません。
腰痛や肩こりなど、身体の不調につながりますので、へたった状態のまま長く使い続けることはあまりおすすめしません。
寿命を延ばすメンテナンス方法
マットレスは、日ごろのお手入れ方法によって、寿命を延ばすことができます。
ほんの少しの手間で変わってきますので、「少しでも長持ちさせたい」という方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
定期的に陰干しする
マットレスは通気性が悪く、放っておくとカビが生えてしまうことがあります。
こもった湿気を乾燥させるためにも、3日~1週間に一度は、風通しの良い場所で陰干しをするようにしましょう。
マットレスの向きを変えて寝る
毎日、同じ面を使って寝ていると、どうしても腰やお尻など体重がかかりやすい部分がへこみやすくなります。
定期的に裏返したり、上下を反対にするなどして、マットレスへの負荷を分散して寝ることをおすすめします。
変える頻度は、2~3カ月に一回程度で大丈夫です。
カビを防ぐアイテムと併用する
カビの発生を予防するために、「敷きパッド」や「除湿シート」を取り入れるのもおすすめです。
敷きパッドは寝汗からもマットレスを守ってくれるので、衛生面でも清潔に保つことができます。
さらに、通気性を良くすることでカビを防ぐという点では、「すのこベッド」の使用もおすすめです。
まとめ:マットレス選びと日常的なメンテナンスで寿命は延ばせる!
高反発マットレスの寿命について、解説しました。
マットレスは一日のうち3分の1近く、身を預けるものであり、健康にも大きく影響します。
中長期的なコストパフォーマンスも意識しながら、お好みの素材のマットレスを選んでいきましょう。
また、日々のほんの少しの手間でマットレスの持ちも良くなりますので、紹介した3つのメンテナンス方法を、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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